もっと遊んで呉れるの?

精神的絶不調は続く。


真夜中、寂しくて辛くて。
君の名を何度も何度も呼ぶ。
暗闇に手を伸ばす。
届かないと解っていながら。


君は私によく悪戯をする。
私がまだ髪の毛が長かった頃。
後ろから忍び寄って髪の毛を引かれた事があった。
今では短く切ってしまった髪の毛。
幻影肢のように、今でも時々背中が疼く。
髪の毛を切った後悔があるとすれば。
君がもうこの髪を引く事は無い事。


髪を引く代わりに、君は肩を叩いて来るようになった。
君は言わない。
短い髪がいいね、とは。


届かない方が幸せなのかもしれない。
そう薄々勘付いていながらも、君に惹かれてやまない。